座っていただいたお客様の話を聞いて、使い方に合うものを提案し、お客様が納得して決めるのを手伝う仕事です。売りこむことではありません。くわしい内容は 通信クローズ研修 にあります。このページは、その入口です。
読む時間:約30分。最後に「ふり返りチェック」と「○×テスト(20問)」があります。
1クロージングの5ステップ聞く → 今を確かめる → 提案 → 比べる → 決めていただく›

2座ってすぐの入り方世間話 → 見直しの空気 → 聞く›

イベントでアンケートのあと、そのまま座っていただいてクロージングに入ることがあります(強制着座)。このとき、いきなり本題に入ると流れ作業になり、お客様は「売りこまれる」と身がまえます。最初の30秒で、人と人の空気をつくります。
・ほかの会社やお店を悪く言わない(「あそこで契約すると損します」はNG)
・アンケートのあとでも、座っていただくのはお客様の気持ちしだい。急いでいる方は引きとめない
3紙の書き方(今 → 変更後)今の状況を全部書いて、矢印で「変えるとこう変わる」›
説明するときは、紙に書いて見せることも多くあります。社長がいつも気をつけているのは、今の状況を必ず全部書くこと。そのあと矢印(→)を書いて、「変更すると、こう変わる」を同じ項目で並べます。

今の状況で、必ず書く6つ
| 項目 | 書くこと | なぜ書くか |
|---|---|---|
| ① 毎月の料金 | 今、毎月いくら払っているか | 比べる基準になる |
| ② 今のキャンペーン | いつ終わるか・終わったらいくら上がるか | 「今は安いけど、○月から上がる」をお客様が知らないことが多い |
| ③ 機種代の割引 | いつ終わるか・終わったらいくら上がるか | 機種代の割引が終わる月を知ると、変える時期を考えられる |
| ④ ギガの使用状況 | 毎月、実際にどれくらい使っているか | 使っていないギガにお金を払っていないか分かる |
| ⑤ ギガのプラン | 何GBのプランか | ④と比べて、合っているか見る |
| ⑥ 通話プラン | かけ放題か・何分までか | 通話が多い人は、ここで料金が変わる |
・分からない数字は、お客様と一緒に確かめてから書く(あてずっぽうで書かない)
・変更後には「変わること(毎月・1年で)」と「注意すること(解約金・手数料・最初の何ヶ月だけ)」も書く
・お客様の名前・電話番号・住所は書かない。書いた紙は置きっぱなしにしない
✍️ 練習:比べる紙をつくってみよう
ロープレや自主練習用です。入れた内容はどこにも保存されません(お客様の情報は入れないでください)。
| 項目 | 今 | 変更後 | |
|---|---|---|---|
| 毎月の料金(円) | → | ||
| 今のキャンペーン | → | ||
| 機種代の割引 | → | ||
| ギガの使用状況 | → | ||
| ギガのプラン | → | ||
| 通話プラン | → | ||
| 注意すること | |||
4クロージングに効く心理 10お客様が納得して決められるように使う›

ほかの心理効果は 法則ずかん にもまとまっています。
5テストクロージングと、色の見せ方途中で小さく確かめる・自然に選んでいただく›
🌡 テストクロージング

説明の区切りで、「もし決めるとしたら?」を軽く確かめることです。最後にいきなり「どうしますか?」と聞くより、途中で小さく確かめたほうが、お客様の気持ち(温度)が分かり、迷いにも早く気づけます。
| お客様の答え | 次にすること |
|---|---|
| 「こっちかな」「家族の分もかな」(前向き) | そのまま次の確認へ。紙に「変更後」を書きこむ |
| 「うーん…」「まだ分からない」(迷い) | 「どのあたりが気になりますか?」と聞く(6章) |
| 「今日は見るだけ」 | 受け止める。今日の内容を紙にまとめてお渡しする |
🎨 端末の色を見せて、自然に選んでいただく

端末の話の途中で、実物や色見本を見せると、お客様の気持ちが前に出てきます。手に取ったり、使っている自分を思いうかべたりすると、それが少し「自分のもの」に感じられるからです(保有効果)。
6「迷い」への返し方と引きクロ一歩引いて、そっと推す›
迷いの言葉は「NO」ではなく、「まだ気になることがある」というサインです。押し返すのではなく、何が気になっているかを聞きます。
| お客様の言葉 | ⭕ 返し方の例 | ❌ 言わない |
|---|---|---|
| 「ちょっと考えます」 | 「もちろんです。どのあたりが気になっていますか? 分かるところはお答えします」 | 「今日決めないと損しますよ」 |
| 「家族と相談したい」 | 「大事なことなので、ぜひ。今日の内容を紙にまとめますので、見ながら相談してください」 | 「ご家族には後で言えば大丈夫です」 |
| 「今のままでいい」 | 「今のままで困っていなければ大丈夫です。割引が終わる月だけ、確かめておきませんか?」 | 「今のは絶対高いですよ」 |
| 「手続きが面倒」 | 「どの手続きが一番面倒そうですか? かかる時間と順番をお伝えしますね」 | 「すぐ終わります」(事実でない) |
| 「よく分からない」 | 「すみません、説明が多かったですね。大事なところを3つにしぼります」 | もっと早口で説明を足す |
🔙 引きクロ(引きのクロージング)

一歩引きながらも、控えめにおすすめを伝えるクロージングです。押すだけだと、お客様は断る理由をさがします(心理的リアクタンス)。でも引くだけだと、決める理由がなくなります。「無理にとは言いません」と引いたうえで、「ただ、○○様にはこれが合っていると思います」とそっと推すと、押しつけがないぶん、おすすめがまっすぐ届きます。
型:引く一言 + 推す一言(理由つき)
7やってはいけないこと1回で信頼も取引も失う›
くわしくは コンプライアンス研修 6章 と 5-3「使い方をまちがえると違反になる心理」 を読んでください。