CLOSING BASICS

🤝 クロージング入門

キャッチの次のステップ。お客様が納得して決められるように、
聞き方・比べ方・決めていただき方の基本をまとめました。

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🤝 クロージングってなに?

座っていただいたお客様の話を聞いて、使い方に合うものを提案し、お客様が納得して決めるのを手伝う仕事です。売りこむことではありません。くわしい内容は 通信クローズ研修 にあります。このページは、その入口です。

① 先に聞く今の状況と困りごとを正しく知る
② 比べて見せるよいことも注意点も
③ 決めるのはお客様押さない・せかさない

読む時間:約30分。最後に「ふり返りチェック」と「○×テスト(20問)」があります。

1クロージングの5ステップ聞く → 今を確かめる → 提案 → 比べる → 決めていただく›
クロージングの5ステップ
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1
聞く
座ってすぐは、短い世間話と「今から見直しますよ」の空気づくりから(2章)。そのあと、今の使い方と困りごとを聞きます。目安は聞く7割・話す3割。「毎月いくらくらいですか?」「動画はよく見ますか?」「ご家族は何人ですか?」
聞く前に「無制限が一番です」と決めつける
2
今を確かめる
料金・今のキャンペーンや割引がいつ終わるか・ギガの使い方・通話プランを、お客様と一緒に確かめます。お客様自身が知らないことも多いので、ここが大事です(2章の「紙の書き方」)。
3
提案
聞いたことを使って、2〜3つにしぼって提案します。「さっき動画をよく見るとおっしゃっていたので、この2つです」。
5つも6つも並べて、お客様が決められなくなる
4
比べる
今と変更後を、同じ項目で比べます。よいことと注意点を両方。解約金・手数料・「最初の何ヶ月だけ」の割引は、聞かれる前に伝えます。
5
決めていただく
「どちらが合いそうですか?」と、お客様に選んでいただきます。迷っていたら待つ。「家族と相談したい」も受け止めます。契約のあとは、決めた理由とこのあとの流れを伝えて、お見送りまで丁寧に。
「今日はやめておきます」→「もちろんです。今日の内容をメモしておきますね」
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2座ってすぐの入り方世間話 → 見直しの空気 → 聞く›
座ってすぐの入り方
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イベントでアンケートのあと、そのまま座っていただいてクロージングに入ることがあります(強制着座)。このとき、いきなり本題に入ると流れ作業になり、お客様は「売りこまれる」と身がまえます。最初の30秒で、人と人の空気をつくります。

1
短い世間話(アイスブレイク)
「今日は何を買いに来られたんですか?」
「今日も暑いのに(寒いのに)、ありがとうございます!」
長すぎないこと。1〜2往復で十分です。お客様の答えに「いいですね!」と反応して、笑顔で。
2
アドバイザーの役目を伝える
「今の携帯業界は、携帯代を安くするのはお客様ご自身なんです。内容を理解して選ばないと、言われるがままの契約になっている方も多いのが現状です。なので、私たちアドバイザーがお伝えさせていただいています。」
「私もこの仕事柄、家族の分を見直したり、まわりの人に『こうした方がいいよ』とアドバイスしたりすることが多くて、そのたびに感謝されるんです。アドバイザーとして活動していて、本当によく感謝していただけます!」
この一言で、「売りこみに来た人」ではなく「自分のために提案してくれる人」だと感じてもらえます。先に自分のことを少し話すと、お客様も話してくれやすくなります(自己開示の返報性)。
自分の言葉で、本当のことを家族やまわりの人に実際にアドバイスした話を、自分の言葉で話します。作り話はしません(ばれたときに、全部の信頼を失います)。まだ経験が少ないうちは、「先輩たちも、よくお客様から感謝されているんです」でも大丈夫です。
3
小さな同意から、見直しの空気をつくる
「携帯って、ふだん優先順位が低いですよね?」(お客様「たしかに」)
「今日、見直すタイミングにしていただけて、うれしいです! では今から一緒に見直していきますね。」
ここから「聞く」に入ります(1章のステップ1)。
気をつけること ・同意は、自然にうなずけることだけ。無理に「はい」を言わせない(イエスセットの悪い使い方になる)
・ほかの会社やお店を悪く言わない(「あそこで契約すると損します」はNG)
・アンケートのあとでも、座っていただくのはお客様の気持ちしだい。急いでいる方は引きとめない
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3紙の書き方(今 → 変更後)今の状況を全部書いて、矢印で「変えるとこう変わる」›

説明するときは、紙に書いて見せることも多くあります。社長がいつも気をつけているのは、今の状況を必ず全部書くこと。そのあと矢印(→)を書いて、「変更すると、こう変わる」を同じ項目で並べます。

紙の書き方(今→変更後)の見本
見本の数字は例です。画像を長押しで保存できます。

今の状況で、必ず書く6つ

項目書くことなぜ書くか
① 毎月の料金今、毎月いくら払っているか比べる基準になる
② 今のキャンペーンいつ終わるか・終わったらいくら上がるか「今は安いけど、○月から上がる」をお客様が知らないことが多い
③ 機種代の割引いつ終わるか・終わったらいくら上がるか機種代の割引が終わる月を知ると、変える時期を考えられる
④ ギガの使用状況毎月、実際にどれくらい使っているか使っていないギガにお金を払っていないか分かる
⑤ ギガのプラン何GBのプランか④と比べて、合っているか見る
⑥ 通話プランかけ放題か・何分までか通話が多い人は、ここで料金が変わる
書くときのルール ・今の状況を書かないまま、提案だけを書かない
・分からない数字は、お客様と一緒に確かめてから書く(あてずっぽうで書かない)
・変更後には「変わること(毎月・1年で)」と「注意すること(解約金・手数料・最初の何ヶ月だけ)」も書く
・お客様の名前・電話番号・住所は書かない。書いた紙は置きっぱなしにしない

✍️ 練習:比べる紙をつくってみよう

ロープレや自主練習用です。入れた内容はどこにも保存されません(お客様の情報は入れないでください)。

項目今変更後
毎月の料金(円)→
今のキャンペーン→
機種代の割引→
ギガの使用状況→
ギガのプラン→
通話プラン→
注意すること
毎月―
1年で―
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4クロージングに効く心理 10お客様が納得して決められるように使う›
クロージングに効く心理10
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1. 見える化紙と数字
人は、言葉だけより、図や数字のほうが覚えていられます。
現場では → 今と変更後を紙に並べる。お客様が自分の目で比べられる。
2. 両面提示注意点も先に
よいことだけを話す人より、注意点も話す人が信頼されます。
現場では → 「ここがおすすめです。ただ、この点だけご注意ください」。
3. 決定回避2〜3つまで
選択肢が多すぎると、人は決められなくなります。
現場では → 聞いたことをもとに、2〜3つにしぼって理由をつける。
⚠ しぼるのは提案だけ。必要な説明は省かない。
4. 心理的リアクタンス押さない
押しつけられると、人は反発したくなります。
現場では → 「これにしましょう」ではなく「どちらが合いそうですか?」。
5. フレーミング伝え方
同じ数字でも、伝え方で分かりやすさが変わります。
現場では → 「毎月 −2,200円」と「1年で −26,400円」の両方を書く。
⚠ 都合のよい数字だけを大きく見せない。上がる月があれば、それも書く。
6. 損失回避(正しい使い方)事実で伝える
人は「得する」より「損する」を強く感じます。
現場では → 「今の割引は12月で終わって、そのあと毎月1,650円上がります」と、事実を伝える。
⚠ 根拠なく「このままだと損ですよ」と不安にさせるのは違反。
7. 一貫性お客様の言葉にもどる
人は、自分で言ったことと合うものを選びたくなります。
現場では → 「さっき“家族の分もまとめたい”とおっしゃっていたので」と、お客様の困りごとにもどる。
⚠ お客様が言っていないことを「言いましたよね」としない。
8. 待つ力沈黙をこわがらない
考えている時間をさえぎると、決められなくなります。
現場では → 紙を見て考えているときは、だまって待つ。質問されたら答える。
9. 認知的不協和契約のあと
決めたあと、人は「本当によかったかな」と不安になります。
現場では → 決めた理由を一緒にふり返り、このあとの流れ(いつ・何が届く・何をする)を伝える。
10. ピークエンド最後の印象
印象は、山場と最後で決まります。
現場では → 契約しても、しなくても、お見送りまで丁寧に。

ほかの心理効果は 法則ずかん にもまとまっています。

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5テストクロージングと、色の見せ方途中で小さく確かめる・自然に選んでいただく›

🌡 テストクロージング

テストクロージング
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説明の区切りで、「もし決めるとしたら?」を軽く確かめることです。最後にいきなり「どうしますか?」と聞くより、途中で小さく確かめたほうが、お客様の気持ち(温度)が分かり、迷いにも早く気づけます。

「もし変えるとしたら、AとBなら、どちらがよさそうですか?」
「仮に今日手続きするとしたら、ご家族の分も一緒にしますか?」
「ここまでで、気になっているところはありますか?」
お客様の答え次にすること
「こっちかな」「家族の分もかな」(前向き)そのまま次の確認へ。紙に「変更後」を書きこむ
「うーん…」「まだ分からない」(迷い)「どのあたりが気になりますか?」と聞く(6章)
「今日は見るだけ」受け止める。今日の内容を紙にまとめてお渡しする
「もし」の答えを「じゃあ決まりですね」と、そのまま契約にしてしまう(確かめるだけ)

🎨 端末の色を見せて、自然に選んでいただく

色を見せて、自然に選んでいただく
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端末の話の途中で、実物や色見本を見せると、お客様の気持ちが前に出てきます。手に取ったり、使っている自分を思いうかべたりすると、それが少し「自分のもの」に感じられるからです(保有効果)。

1
説明の途中で見せる
「ちなみに、色はこんな感じです。手に取ってみてください。」
2
2つにしぼって聞く
「今ならこの色とこの色があります! お客様はどちらの色がいいですか?」
色を選ぶうちに、使っている自分が思いうかび、自然と決めていく流れになります。色の質問は、テストクロージングにもなります。
3
答えを受けて進む
「この色がいいな」→「いいですね! では、この色で料金も見ていきましょう」。「どちらでもない」「まだ決めない」も、もちろん受け止めます。
在庫を確かめずに「今ならこの色があります」と言う・「残り1台」などうその少なさで急がせる(違反)
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6「迷い」への返し方と引きクロ一歩引いて、そっと推す›

迷いの言葉は「NO」ではなく、「まだ気になることがある」というサインです。押し返すのではなく、何が気になっているかを聞きます。

お客様の言葉⭕ 返し方の例❌ 言わない
「ちょっと考えます」「もちろんです。どのあたりが気になっていますか? 分かるところはお答えします」「今日決めないと損しますよ」
「家族と相談したい」「大事なことなので、ぜひ。今日の内容を紙にまとめますので、見ながら相談してください」「ご家族には後で言えば大丈夫です」
「今のままでいい」「今のままで困っていなければ大丈夫です。割引が終わる月だけ、確かめておきませんか?」「今のは絶対高いですよ」
「手続きが面倒」「どの手続きが一番面倒そうですか? かかる時間と順番をお伝えしますね」「すぐ終わります」(事実でない)
「よく分からない」「すみません、説明が多かったですね。大事なところを3つにしぼります」もっと早口で説明を足す

🔙 引きクロ(引きのクロージング)

引きクロ
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一歩引きながらも、控えめにおすすめを伝えるクロージングです。押すだけだと、お客様は断る理由をさがします(心理的リアクタンス)。でも引くだけだと、決める理由がなくなります。「無理にとは言いません」と引いたうえで、「ただ、○○様にはこれが合っていると思います」とそっと推すと、押しつけがないぶん、おすすめがまっすぐ届きます。

型:引く一言 + 推す一言(理由つき)

「無理に今日決めなくても大丈夫ですよ。ただ、お話を聞いた感じだと、○○様にはこのプランが一番合っていると思います。動画をよく見るとおっしゃっていたので。」
「合わないと思ったら、やめましょう。でも、私が○○様の立場なら、こちらを選ぶと思います。」
「今のままで困っていなければ大丈夫です。ただ、12月に割引が終わるので、見直すなら今がちょうどいいタイミングだと思います。」
推す理由は、お客様が言ったこと・紙に書いた事実から
それでも「やめておきます」なら、笑顔で「ありがとうございます」と受け止める
引くふりをして「でも今日までなんです」(うその締切で違反)
推す一言を何度もくり返す(それは押している)
もっとくわしく断り文句ごとの考え方とロープレは、通信クローズ研修 3章 にあります。
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7やってはいけないこと1回で信頼も取引も失う›
解約金・手数料・割引が終わったあとの料金など、都合の悪いことを言わない
「絶対安くなる」「今日だけ」など、断定やうその締切で決めさせる
お客様が理解していないのに、契約を進める
必要のないオプションを、説明せずにつける
本人確認書類や端末を預かる・見えないところで操作する
お客様の情報を書いた紙を、ブースに置きっぱなしにする

くわしくは コンプライアンス研修 6章 と 5-3「使い方をまちがえると違反になる心理」 を読んでください。

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○×○×テスト(20問)その場で採点・80%で合格›

正しければ「○」、まちがっていれば「×」。問以上の正解で合格です。

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